想 山 工 房

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想山工房のブログ

想山工房の竹筆

想山工房の竹筆に使用している素材の産地
淡竹、蔦・・・・・岡山(吉備国)産(一本一本に採取地表示)
黒竹、虎竹・・・・高知産
年代物煤竹・・・・岡山、滋賀、奈良産(入手困難になりつつあります)
※煤竹(すすだけ)は、古民家の天井敷きに使われ長年、囲炉裏や釜戸のススに燻され味わいの出た竹です。色々な竹が使われており色、形もまちまちです。150年~300年以上も前の江戸中期以前の物もあり、減っても増える物ではございません。時の産物に感謝です。

放射線検査
すべての素材は、放射線測定器にて0.05μSv以下(不検知)で計測されたものを使用しています。*測定器XZ2010型 食品では無いので直当て空間線量計測での結果になります。 安心してお使い下さい。

竹種:虎斑竹、黒竹、淡竹、煤竹

想山工房の竹筆に使用している素材の産地

竹筆紹介

虎斑竹(とらふだけ)

高知産(トサトラフ竹)の虎竹は、淡竹種にその他の特性で表皮に虎模様が入っている事からこう呼ばれ、古くから珍重されてきた竹です。
・当工房では、主に特大筆・大筆用に仕上げます。

虎斑竹(とらふだけ)

黒竹

その存在感が味わい深く、繊維も素直で竹筆に生かすと、多様な書き味が出せます。よりしなやかで力強く、また毛筆のように柔かくと、その真価は無限です。
・当工房では、主に大筆・中筆・小筆用に仕上げます。

黒竹

煤竹(すすだけ)

古民家の天井で囲炉裏や釜戸の煙を約200年以上燻され続け、時の重さをその内に秘めた存在、それが煤竹です。
(真竹、淡竹、笹竹、根曲り竹、など多様な竹種があり、その地方での採取出来た物が使用され、地域性があります。)

性質は経年劣化と共に硬く、そして脆い繊維となっており、穂先加工には向いておりませんが、当工房ではその存在感をそのままに時間を掛けて、じっくりと腰のある筆へと手作りで製作しています。

煤竹は、年々減少しており、特に筆に向く∅1cm~2cmの煤竹は、2~3年でなくなると言われています。希少価値があると言えば、それまでですが、その煤竹が、江戸時代以前に生育し、古民家の歴史を眺めながら辿ってきた時の重みを筆として手にし、見つめるだけで歴史の回廊へと誘う一品です。毛質は若干固めとなります。

竹種の統一はできませんので、予めご理解いただけますようお願いいたします。(笹竹筆は全て表皮が脆い為、うるし固め仕上となります。)その姿を眺めるだけで、心は山川を駆け巡る。

煤竹(すすだけ)

蔦筆(つたふで)

蔦筆の筆感は、毛筆と竹筆の中間のような感じになります。蔦筆の「蔦とは一般的につる植物をツタと呼んでいます。(蔦の種類:キヅタ、アケビ、古クズ、フジ、ヤマブドウなど)
その天然の造形美、その木の生命の存在する間に毛捌きを行い、日々乾燥させながらギュッと絞め込み2か月以上かけて仕上げていきます。
一旦植物として生命を失った物に、新たな命を吹き込む難しさが竹筆の特徴とするなら、蔦筆は、生命の息吹をそのままに凝縮する為、一瞬も目を離せない難しさが特徴です。

蔦筆は、生育した場所によりその年輪が異なり、同種、同径であっても毛量、性質が異なりますので、一本として同じものは出来ません。また、極めて趣き深く、感嘆の一枝であっても削っていくと毛体に節目が現れたり、繊維の独特の巻きぐせが出たりと製作には困難が絶えません。
一枝一枝、水書きして調子を整えています。毛質にはくせがございますが、個性とご理解下さいませ。・当工房では、主に特大筆・大筆・中筆用に仕上げます。

蔦筆(つたふで)

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