想 山 工 房

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想山工房のブログ

古代から奥深く解明しきれない歴史文化を持つ吉備国にて、自然を心から味わう素朴さと自然の生み出す奇抜性を書画の世界に広めたい。そんな想いから、岡山県倉敷市に竹筆・つた筆、製作の想山工房を構えさせて頂きました。

字を書くことが少なくなってゆく時代の中で、竹や蔦(つた)から筆先が作られた過去の歴史を忘れ去ってはならない。一本の竹を裂き髪の毛より細く穂先を作る竹筆。蔦を採りその繊維をしなやかで剛に仕上げる。先も軸も一本の竹木から生まれ、同じ形の物は生まれない。書く事も躊躇するほどの竹筆、つた筆の存在感を想山工房は追及します。

日頃の喧騒から自分を解放する一時。しがらみから気心を解き放ち、自然から生まれた竹筆・つた筆本来の素材の味わいを手にし、里山を思い、じっくりと安らぎの時を味わう。愛でるもよし、書くもよし。・・・柔にして剛・・・とよく申します。

蔦筆も竹筆も、種類、生育場所、毛先を作り込む部位によりその毛質は異なります。全ては、使い込むほどに手に馴染み、穂先もこなれ、毛質も落ち着いていきます。書き易さ、書家の技量に合わせて進化する毛筆からすると扱いにくいと思われがちな筆です。しかし、予想外の味わいに新しい発見を感じて頂けると思います。

特殊筆と呼ばれる区分の筆ですが、決して特殊な物では無く、古来は常用された筆です。想山工房では、すべての竹筆、つた筆を一本一本手作りで仕上げております。日本の文化として、日本の地で育まれた恵みを手に取ってご覧ください。竹筆の柔剛さ、つた筆の優荒さをお楽しみ下さい。

想山工房の自然筆

想山工房の自然筆

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